老後資金の一部をインデックスファンドで準備する
資産運用にも数多くの種類がありますが、たびたび話題にあがるのがインデックスファンドへの積立投資です。
インデックスファンドとは、日本株式では東証株価指数(TOPIX)や日経225、米国株式ではNYダウやS&P500、世界株式ではMSCI指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指した投資信託のことです。
「投資はよくわからない」という方でも、インデックスファンドならベンチマークへの連動を目指すので、値動きが比較的把握しやすいでしょう。ベンチマークを上回る成績を目指す投資信託をアクティブファンドといいますが、それに比べると保有コストも安くなります。
積立投資は基本的に長期間行うことで、利息に利息がつく複利の力で資産を増やすことも可能です。毎月貯蓄する一部をインデックスファンドで積み立てても良いでしょう。
つみたてNISA制度を利用すれば、通常運用益にかかる20.315%の税金が非課税になります。毎年40万円まで、最長20年間非課税になるので、投資信託等で積立投資を行う際は利用したいですね(非課税投資枠は最大800万円)。
ただ、投資する対象によってパフォーマンスが変わります。たとえば今は米国株式のインデックスファンドに人気が集まっていますが、投資先を一国に絞るのはリスクとも言えるでしょう。
よりリスクを分散するなら、長い目で見て全体的に成長が見込めると考えられる全世界株式に投資しても良いかもしれませんね。
運用なので市場の値動きに左右されますし、売却のタイミングによっては損をするリスクもあります。大切なのはご自身で調べて、納得のいく運用をはじめること。まずはじっくり調べることから始めたいですね。
新型コロナウイルスの感染も拡大する今、家にいる時間も増える方が多いと思います。年金額の引き下げとなったこのタイミングで、老後資金の対策を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします 」
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年)第8-2表)」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- LIMO「つみたてNISAやiDeCoは、米国株式インデックス投信vs.バランス型投信のどちらがよい?」
宮野 茉莉子