貯蓄は「目的別に分ける」ことが大切

年収400万円台前半の「イマドキ標準家庭」の貯蓄は911万円でした。一方で、これから大学などへ進学予定のお子さんがいるため、教育費が大きくかかると考えられます。老後資金の準備も必要ですね。

万が一のときに備えた半年分くらいの貯金や数年先に使う予定の教育費など、また車検費用や家電の買い替えといったまとまったお金は、引き出しやすい預貯金で保有するのがいいでしょう。標準世帯の貯蓄額をみるとこれらの金額はある程度準備できているといえますね。

一方で、すぐに使う予定のないお金や老後資金は、預貯金のままでは途中で引き出してしまうリスクがあります。メガバンクの普通預金金利は0.001%程度ですから、そのまま置いておいても増えることはほとんど望めないでしょう。

令和4年度の年金額が引き下げられましたが、今後年金額がどのように推移するかは予測がつきません。貯蓄を増やしたいと考える方が多いですが、増やせる収入も減らせる支出も限りがありますよね。

貯蓄の一部に投資信託や株式などの運用をとりいれて、「お金に働いてもらう」といった視点をもつことは今後さらに必要になるでしょう。