世界一の選手になることを目標に海を渡った、大リーグロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。

2021シーズンは「二刀流」として、打者・打者どちらもMLBトップクラスの成績をおさめ、満票でアメリカンリーグMVPを獲得しました。

「オオタニ・ショウヘイ」の前例を見ない活躍は、プロ・アマ問わず多くのプレイヤーたちに影響を与えています。彼のにの背中を追い、投打二刀流での活躍を目指す選手は増加中。

コロナ禍の暗いムードが続く世の中。大谷選手の躍進は、野球ファンのみならず、多くの私たちの心に希望と勇気を与えました。

今回は、データも交えつつ、改めて大谷翔平選手の強さのポイントにフォーカスしていきます!

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 大谷翔平のココがすごい ①パワー

速球・変化球・コースを問わず力強いスイングでボールをミートし、ホームランを量産していきます。

最大の特徴は逆方向にも力強い打球を飛ばせる点です。

通常、角度・飛距離を出すためにはパワーを十分に伝えられるよう、体重移動をしながらポイントを前にすることが多くなります。

ステップした足よりも前のポイントで打球を捉える機会が増え、引っ張った打球が多くなるのですが、大谷選手が昨シーズン放った46本のホームランのうち、センターから左への打球は19本でした。(※1)。

反対方向への長打量産の秘訣は、バッティングフォームと強靭な下半身にあります。

足を上げないノーステップ打法を採用しており、自分が打てるポイントまでボールを引き付けます。厳しいコースやボール球は見逃し、長打に打てるボールだけにスイングを仕掛けていきます。

そして、軸足に貯めたパワーをロスすることなくボールに伝えており、少々体勢を崩されていても打球は失速することなくフェンスを越えていきます。

下半身の強化でフォームを崩される機会も減り、苦手としていた外に逃げる変化球への見極めも良くなりました。

大谷選手は昨シーズンオフに徹底的なウエイトトレーニングを積んで下半身を鍛え上げています。

デッドリフト(バーベルを使い太もも・背筋・腕を鍛えるトレーニング)で、225kgのバーベルを上げていた様子は、本人のインスタグラムでも公開されています。

大谷選手自身、2021シーズンに飛躍を遂げられた要因として、「フィジカル面の不安がなくなったこと」と、凱旋会見で語っています。