テンプホールディングス(2181)は2017年3月期の第3四半期累計(2016年4-12月)決算を発表。業績は総じて堅調に推移していることが確認されたが、2017年3月期通期の当期純利益予想は下方修正された。グループブランドを「PERSOL(パーソル)」に切り替えるにあたり、従来使用してきた「Intelligence(インテリジェンス)」商標の減損を織り込んでいることが主因。
なお、商標減損は来期業績に影響を与えない一過性のものと見なせるため、株価に対しては「ニュートラル」な印象だ。
決算ハイライト
第3四半期累計(4-12月期)実績は、売上高が前年同期比+14%増、営業利益が同+21%増、親会社株主に帰属する当期純利益が同+19%増となった。2017年3月期の通期会社計画に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が73%、営業利益が78%と、前年同期より営業利益の進捗が高い。営業増益は、既存事業のオーガニック成長によるもので、主力の派遣・BPOとリクルーティングの両セグメントの貢献が大きい。
2017年3月期の通期会社予想は、売上高が前期比+14%増、営業利益と経常利益が同+16%増で前回と据え置かれたが、親会社株主に帰属する当期純利益が同▲2%減(従来は+16%増)に引き下げられた。グループ名を「パーソルグループ」に変更するにあたり、従来使用していた「Intelligence(インテリジェンス)」商標に係る減損損失を42億円計上することを織り込んだためである。なお、年間配当は16円で変更はない。
ここに注目!
投信1編集部では、直近好調な派遣・BPO事業の成長の持続性と、リクルーティング事業の動向に影響を与えうる海外の一部地域での景況感の動向に注目していく。
LIMO編集部