さまざまな情報収集をしよう
子育て世帯は住宅ローンや教育費の負担が大きいですが、同時に老後資金も必要です。2019年には、年金以外に老後2000万円が必要という「老後2000万円問題」が話題になりましたね。老後資金も大きな金額となりそうです。
ただ、支払う時期はそれぞれ違いがあります。住宅ローンは期間が決まっていますし、教育費はご家庭により異なりますが特に大学費用の負担が大きいでしょう。一方で、老後資金は60代以降になります。
支払うタイミングが違うからこそ、計画的に準備したいもの。収入は簡単に増えるものではないですし、支出を大きく減らすのもお子さんがいると難しいですから、お金だけでなく「時間」に視点をあてるのもいいでしょう。
たとえば貯蓄の一部に資産運用を取り入れると、お金に働いてもらうこともできます。毎月コツコツと一定額を積み立てていく積立投資なら、ある程度リスクを抑えながら運用を行うことも可能でしょう。
「月2万円、年利3%、30年」で運用できた場合、元本720万円が1165万4738円になります(金融庁「資産運用シミュレーション」を使用)。このように一部に運用を取り入れて、時間を味方につけながらお金を増やす方法もありますね。
リスクはありますし、投資対象などによってもパフォーマンス等は変わるので、しっかり情報収集をしましょう。
人生三大支出を準備するのは大変ですが、中には利用できる助成制度もあります。さまざまな情報収集をしながら、自分にできることを考えてみましょう。
参考資料
- PRTIMES「始まった子育て給付金、全額貯蓄世帯は約1割〜最も多い使い道は「ベビー・子ども用品」〜」
- 厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」
- 日本政策金融公庫「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」
- 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
宮野 茉莉子