将来の年金を少しでも増やすには?
老後に備えて少しでもお金を増やしたいと考えて、正社員やフルタイムのパートを目指す女性も多いです。
実は、2022年10月から「パートでも厚生年金に加入できる方」の範囲が拡大されます。フルタイムでなくても加入できるのがポイントです。
パートでも厚生年金に加入できる条件を、現行のものと合わせて確認しましょう。
【現行の条件】
<労働者側>
- 週の所定労働時間が20時間以上であること
- 雇用期間が1年以上見込まれること
- 賃金の月額が8万8000円以上であること
- 学生でないこと
<事業所側>
- 被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時500人を超えていること
【2022年4月からの条件】(改正点のみ抜粋)
<労働者側>
- 雇用期間が2カ月を超えて見込まれること
<事業所側>
- 被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超えていること
子育てなどの事情で「フルタイム勤務」が難しく、これまで厚生年金加入をあきらめていた人なども多いはず。
もちろん、目先の手取りは減りますが、その分年金額は上乗せされます。天秤にかけて、慎重に検討するといいでしょう。
また、厚生年金への加入以外に年金を増やす方法として、「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」の加入を検討してみるのもひとつです。
イデコとは、毎月の掛金を投資信託等で運用し、60歳以降に年金として受け取れる制度です。低金利の銀行に預金するより資産を増やす期待ができますし、税制メリットも高いです。
受け取る時にも税制優遇制度があるので、お得に老後資金に備えたいという方に向いていると言えます。
しかし、イデコは原則60歳まで引き出しができないことや、元本割れするリスクがあるのがデメリットです。メリットとデメリットを十分理解した上で検討しましょう。