はたらく女性が受け取れる「厚生年金」はどのくらい?

ここでは、はたらく女性が将来受け取れる年金受給額について厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に見ていきます。

まずは、男女別の厚生年金保険(第1号)の受給額事情を見ていきます。

女性1人分の「厚生年金の受給月額の平均」と「受給額ごとの分布」は下記のとおりです。

【女性】厚生年金保険(第1号)平均月額:10万3808円

年金月額階級別老齢年金受給権者数

  • ~5万円未満:30万637人
  • 5~10万円未満:233万4675人
  • 10~15万円未満:225万2993人
  • 15~20万円未満:42万7547人
  • 20~25万円未満:6万3507人
  • 25~30万円未満:4154人
  • 30万円以上:375人

合計:538万3889人

上記の金額には国民年金(基礎年金)額を含みます。

「女性ひとりで10万円超」の年金を受け取れるのは、51%ということです。

はたらく女性が将来受け取れる年金額は、全体の85%以上を占める「5~15万円」が相場となりそうですね。

将来結婚して夫婦二人であれば、何とか生活できるかもしれません。しかし、今の時代は男女ともに独身の方も増えており、利便性から賃貸住まいを選択する方も多いです。

もし将来シングル世帯で賃貸住まいだった場合、月の収入(=年金受給額)が5~15万円では、赤字になってしまう可能性も高くなるでしょう。