売買できない銘柄がある
そんな便利なPTSですが、デメリットもあります。
まずは、売買できない銘柄があります。
東証の1部・2部市場、マザーズ市場、JASDAQ市場に上場している銘柄は売買できますが、外国株や上場投資信託では取り扱っていない銘柄もあります。
また、名古屋証券取引所や札幌証券取引所など、地方の証券取引所のみに上場している銘柄も、取り扱いしていないケースが多いです。
有望な銘柄を見つけた際には、PTSでも取引できる銘柄かどうかを確認しましょう。
希望の量を買えない・売れない可能性がある
PTSは確かに便利なサービスですが、東証などと比べて流動性が圧倒的に低いです。
流動性が低いとは具体的には、利用している投資家の数が少なく、売買のボリュームも小さいということです。
SBIホールディングス傘下で、PTSを運営しているジャパンネクスト証券のデータによると、PTSの売買代金は東証対比でだいたい4~9%のボリュームにとどまっています。
そのため、「あの株を1000株買いたい!」と思ったとしても、その分の売りが出ていなければ買うことはできません。
トヨタやソフトバンクグループなど人気のある大型株であれば可能性は低いですが、JASDAQ上場の小型株などであれば売買できないケースも多くなってくるでしょう。
「不人気な銘柄にこそ投資チャンスはある」とも考えられますが、希望する株数を買えるだけのボリュームがあるかという点も、忘れず意識しましょう。