最近、日本の株式市場はレンジ内でのもみ合いが継続しており、昨年からの含み損を抱えている投資家の方も多いのではないでしょうか。

市場全体が横ばいで推移する中、工夫しないとパフォーマンスをなかなか上げづらい状況ですが、「PTS取引」に着目する方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、通常の証券取引所と違う分、独特なリスクもあり、知らないと大きな損をしてしまう可能性もあります。

今回はPTSを簡単におさらいしたうえで、頭に入れておきたい3つのリスクをご説明します。

PTSとは

PTSは私設取引システム(Proprietary Trading System)の略で、いわば「証券会社が運営している証券取引所」です。

東証などの一般的な取引所は取引時間が9時~15時(途中、昼休憩あり)と決まっており、それ以外の時間では株式などの売買ができません。

そのため、日中の仕事が忙しい人や、夜勤のため日中寝ているといった人は通常の売買が難しい場合もあります。

しかし、PTSでは15時以降や夜間でも売買ができます。

売買できるのは株式のほか、上場投資信託・不動産投資信託など幅広く、信用取引も可能です。