大阪ソーダ(4046)は2017年3月期の第3四半期累計(2016年4-12月)決算を発表。前年同期比での利益の伸び率が緩慢な印象で、株価には「中立」な印象。
決算ハイライト
第3四半期累計決算は、売上高が前年同期比▲9%、営業利益が同ほぼ横ばい、親会社株主に帰属する四半期純利益が同+5%と利益の伸びが緩慢。
営業利益の大半を稼ぐ機能化学品セグメントは円高という逆境にも関わらず増益を達成。苛性ソーダ、エピクロルヒドリンなど基礎化学品が市況低迷で減益。利益の伸びを抑えた形。
2017年3月期の通期業績予想は据え置かれた。年間営業利益予想に対する第3四半期累計営業利益の進捗率は80%と悪くない着地だったが、引き続き基礎化学品の市況の不透明さを意識し慎重に見ているためと見られる。
ここに注目!
同社はバイオ医薬精製用のシリカゲルで、設備能力を増強することで世界トップの地位を確立した。これをベースに自社でのバイオ医薬、ジェネリック医薬品の原薬・中間体事業などのライフサイエンス領域の拡大を目指しており、投信1編集部では中期業績への貢献に注目している。
LIMO編集部