「正社員中心」と「アルバイト中心」では、年金格差が約2倍に

では、それぞれの経歴ごとに、公的年金の受給額分布を見ていきましょう。厚生労働省「年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)平成29年」を参考にします。

【公的年金受給額】

総数平均:12.3万円

  • ~100万円未満:37.9%
  • 100~200万円未満:33.1%
  • 200~300万円未満:25.8%
  • 300万円~:2.9%
  • 不詳:0.3%

正社員中心平均:16.6万円

  • ~100万円未満:9.8%
  • 100~200万円未満:37.4%
  • 200~300万円未満:46.6%
  • 300万円~:5.9.%
  • 不詳:0.2%

常勤パート中心平均:9.0万円

  • ~100万円未満:53.9%
  • 100~200万円未満:39.2%
  • 200~300万円未満:6.4%
  • 300万円~:0.2%
  • 不詳:0.2%

アルバイト中心平均:8.1万円

  • ~100万円未満:65.0%
  • 100~200万円未満:29.2%
  • 200~300万円未満:5.1.%
  • 300万円~:0.3%
  • 不詳:0.3%

自営業中心平均:8.2万円

  • ~100万円未満:67.6%
  • 100~200万円未満:25.7%
  • 200~300万円未満:6.1%
  • 300万円~:0.4%
  • 不詳:0.2%

仕事をしていない期間中心平均:9.1万円

  • ~100万円未満:66.3%
  • 100~200万円未満:18.1%
  • 200~300万円未満:14.8%
  • 300万円~:0.6%
  • 不詳:0.1%

中間的な経歴平均:9.2万円

  • ~100万円未満:55.6%
  • 100~200万円未満:33.4%
  • 200~300万円未満:9.3%
  • 300万円~:1.0%
  • 不詳:0.5%

「正社員中心」で最も多いのは「200~300万円未満」ですが、そのほかの働き方の場合は「100万円万円未満」が最も多く半数以上を占めています。

正規雇用で働く期間が長いほうが、年金受給額は圧倒的に多くなることが分かりましたね。

現役時代の働き方や収入、貯蓄、年金額、そして日頃の生活にかかる費用は人それぞれ。まずは、ご自身、および家族の年金見込み額、そして日頃の生活費を把握するところから始めてみましょう。