新しい年が幕開けしました。2022年の干支「壬寅(みずのえとら)」には、「厳しい冬を越えて春が芽吹き始める」という意味合いが込められています。

コロナや景気低迷で厳しいお財布事情ではありますが、この縁起を担いで成長できる1年にしたいですね。

今回は気になるみんなの貯蓄額を、世代別に確認してみたいと思います。自分の貯蓄額は平均より上か下かを知ることで、具体的な貯蓄計画につなげていきましょう。

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「みんなの貯蓄額」気になる平均はいくら?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」を参考に、貯蓄額の平均値を年代ごとにまとめてみます。

■【単身世帯】貯蓄額平均/中央値/貯蓄ゼロ率

  • 20代:113万円/8万円/43.2%
  • 30代:327万円/70万円/31.1%
  • 40代:666万円/40万円/35.5%
  • 50代:924万円/30万円/41.0%
  • 60代:1305万円/300万円/29.4%

■【二人以上世帯】貯蓄額平均/中央値/貯蓄ゼロ率

  • 20代:292万円/135万円/16.0%
  • 30代:591万円/400万円/8.2%
  • 40代:1012万円/520万円/13.5%
  • 50代:1684万円/800万円/13.3%
  • 60代:1745万円/875万円/18.3%

貯蓄額は単身世帯より二人以上世帯の方が高く、年代があがるほど増える様子がわかります。また単身世帯の貯蓄ゼロ率は、二人以上世帯よりもかなり多いという結果に。これはほぼ予想通りだったのではないでしょうか。

さらに特徴的なのは、平均値と中央値との差が年を追うほどに広がる点です。

平均値は一部の大きな数値に引っ張られる傾向にあるため、富裕層が少数いるだけで金額があがります。一方で、中央値とは一つずつ値を並べてちょうど真ん中にくる数字のため、より実態に近いと言えます。

平均値と中央値に差があるほど、格差が広がっているととらえられます。

例えば40代単身世帯の平均値は666万円、中央値は40万円。こうしてみると、貯蓄がある人とない人の差が垣間見えますね。

40歳代・単身世帯の貯蓄額「平均・中央値の差」に着目!