クオカードは、株主優待の定番ともいえる品です。端数まで無駄なく使い切れるプリペイドカードであることに加え、コンビニや書店など多くの店舗で利用できるので使い勝手もよいですね。
では、「2月末に権利確定日を迎え、株主優待がクオカード」という銘柄のうち、一番お得な銘柄はどの銘柄でしょうか。今回はあくまでも2月末権利確定分だけに照準を合わせ、総合利回りで比較してみました。
注1:総合利回り=配当利回り+優待利回り(各利回りは年間ではなく、2月権利確定分のみで計算)
注2:2017年2月7日終値ベース
1位:トライステージ(2178)【総合利回り3.27%】
最低投資金額 305,500円
トライステージは、ダイレクトマーケティングを展開する企業です。2006年に設立し、2008年には東証マザーズに上場しました。同社の株主になると、2月末と8月末の2回、それぞれクオカード1,000円分がもらえます(100株保有の場合)。
なお同社は好調な業績を受けて増配を決めており、期末配当は1株当たり90円が予定されています。
2位:ジュンテンドー(9835)【総合利回り3.43%】
最低投資金額 58,300円
ジュンテンドーは、島根県益田市に本社を置き、ホームセンター「ジュンテンドー」を軸に事業を展開する企業です。「地方都市・中山間地・離島のなくてはならないインフラになろう」を経営理念としています。
そんな同社が今年1月、株主優待の新設を発表しました。毎年2月末の株主を対象に年1回クオカード1,000円分を贈呈するとしています。同社への最低投資金額は現在5万円台なので、トライしやすいかもしれません。
出所:2017年1月10日付発表「株主優待制度の新設に関するお知らせ」
3位:エストラスト(3280)【総合利回り3.13%】
最低投資金額 76,700円
エストラストは、山口県に本社を置く不動産会社です。新築マンション販売を軸に、マンション完成後の建物管理など、さまざまな住関連サービスを手掛けています。
同社の株を保有すると、年1回、2月末の株主を対象にクオカード2,000円分がもらえます。最低投資金額が7万円台と比較的投資のハードルは低めながら、もらえるクオカードの額はかなりお得だと言えそうです。
株主優待を手にするための注意点
株主優待生活を楽しむためには2つ重要なポイントがあります。1つは、売買手数料が安く口座を開設するのに便利なネット証券に口座を持つこと。もう1つは、株主名簿に掲載されるタイミングで株式を購入することです。
ネット証券への口座開設は無料です。複数口座を開設し、実際に使いながら自分に合ったネット証券を見つける運用上手な方も少なくありません。
また、ネット証券各社では、口座開設のためのお得なキャンペーンを随時行っています。新しく口座を開設するなら、うまく利用したいですね。
>>ネット証券会社の口座開設キャンペーン・キャッシュバックまとめ
なお、株主名簿に株主として掲載されるためには、期末(=権利確定日)の3営業日前(権利確定日も含めると4営業日前)にあたる「権利付き最終売買日」までに株を購入しておく必要があります。
権利確定日も権利付き最終売買日も営業日ベースで数え、土日・祝日は含みません。詳しくは、以下のリンク先を参考してみてください。
>>権利確定日と権利付き最終売買日の一覧表(~2017年12月末まで)
まとめ
いかがでしたか。クオカードはコンビニや書店など、さまざまなお店で使うことができるので便利ですよね。株主優待ならクオカード!というコアなファンもいるようです。配当金も合わせてもらえるお得な銘柄をぜひ探してみてください。
LIMO編集部