帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年8月」によれば、主要食品メーカー195社の飲食料品の8月の値上げは2311品目。

2026年の飲食料品値上げ品目数累計(1~11月までの判明分)は1万8347品目となっており、調査開始の2022年以降、5年連続で年間1万品目を超えることがわかりました。

物価高が続く現代において、「年収を上げたい」と思われる方は多いと思います。日本の給与所得者の平均年収は478万円ですが、「もう少し上の年収600万円以上を目指したい」とキャリアを考える方もいるでしょう。

では、実際に年収600万円を超えている人は、どれくらいいるのでしょう。

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」をもとに、現代日本の年収600万円のリアルな割合と、年齢による給与の変化を確認します。

そのうえで、ある程度の資産を築いた方が抱えがちな「これからどう増やしていくか」という悩みと、その整理の仕方まで、順にみていきましょう。

1. 年収600万円以上の人がわかる!ほかに記事を読むとわかる3つのポイント

  •  年収600万円を超えているのは給与所得者全体の24.9%(男性36.2%/女性9.7%・国税庁 令和6年分)
  •  給与は年齢とともに上がり、男性のピークは55〜59歳の735万円
  •  貯蓄1000万円台の人が資産を「守り育てる」3つの整理=保険の棚卸し・資金の仕分け・手法の分散

2. 給与所得者「年収600万円以上の人」は何割?

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(2025年9月公表)によると、給与所得者の平均給与は477.5万円でした。男女別では、男性が586.7万円、女性が333.2万円です。

2.1  日本の「給与所得者の平均年収一覧表」

  • 全体:477.5万円
  • 男性:586.7万円
  • 女性:333.2万円

平均給与の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)1/2

平均給与の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)

出所:国税庁長官官房企画課「令和6年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-令和7年9月」をもとにLIMO編集部作成

では、目標にされることの多い「年収600万円」を超えている人はどれくらいいるのでしょう。同調査では、年収600万円を超えるのは給与所得者全体の24.9%。およそ4人に1人という割合です。「思ったより少ない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

給与階級別分布グラフ(全体・男女別)2/2

給与階級別分布グラフ(全体・男女別)

出所:国税庁長官官房企画課「令和6年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-令和7年9月」をもとにLIMO編集部作成

男女別にみると、男性は36.2%、女性は9.7%と、ここでも差が開いています。

3. 年代別の平均年収はいくら?【平均年収一覧表】でみる日本の年収の実態

年収に影響が出る要素としては年齢、職種、業種、役職、会社の規模などが挙げられます。

「いまは届かなくても、年齢とともに上がっていくのでは」。そう考える方も多いかもしれません。同じ調査から年代別の平均給与をみていきましょう。

3.1 年代別の平均年収一覧表:全体(男性・女性)

  • 25~29歳:407万円(438万円・370万円)
  • 30~34歳:449万円(512万円・362万円)
  • 35~39歳:482万円(574万円・351万円)
  • 40~44歳:516万円(630万円・359万円)
  • 45~49歳:540万円(663万円・369万円)
  • 50~54歳:559万円(709万円・363万円)
  • 55~59歳:572万円(735万円・356万円)

男性を見ると、年収は年齢とともに上がり、40歳代の後半で600万円を超え、55〜59歳の735万円がピークとなります。一方で、収入が増える時期は住宅ローンや教育費など支出も重なりやすく、「稼いでいるのに貯まらない」と感じやすい年代でもあります。

また、年収を知ったうえで大切なのは「その収入をどう活かすか」でしょう。毎月いくらを貯蓄にまわすか、貯蓄は預貯金だけなのか、それとも一部で資産運用をするかなどによっても、貯蓄の進み具合や老後資金などは変わってきます。

非課税で運用できる新NISAのような制度も、資産を育てる選択肢の一つになります。とはいえ、投資は元本割れのリスクがありますから、「投資はよくわからないし、実際にやるのは怖いから自分はいい」と、はじめから調べることもしない方も少なくありません。

何事もにもリスクはあるもの。物価高の現代においては、預貯金のみでも資産価値が下がります。リスクはあるものの、一部で資産運用を取り入れることで、貯蓄を効率的に増やせる可能性もあるでしょう。

資産運用だけでなく他でも通ずるものですが、怖いからとはじめから確認しないのではなく、一度情報収集をおこない、利用した場合のシミュレーションも行ったうえで自分はやるか、やらないかを決めるといいでしょう。

参考までに新NISA制度を利用して、毎月5万円を15年運用するといくらになるのかシミュレーションした記事も確認してみてください。

4. 現役IFAから「年収よりも大切なこと」をアドバイス

奥田 朝
年収600万円を一つの目安にする方は多いですが、実際に超えているのは全体の4人に1人ほど。数字でみると、意外に感じる方もいるかもしれません。ファイナンシャルアドバイザーとして多くの方の家計を拝見してきて思うのは、年収の額そのもの以上に、その収入をどう活かすかが、将来の安心を左右するということです。給与が上がる時期は、住宅ローンや教育費など支出も増えやすく、「稼いでいるのに貯まらない」という声も少なくありません。裏を返せば、収入がピークを迎える前後こそ、保障や運用の全体像を一度整理しておく好機です。年収の数字に一喜一憂するのではなく、手元のお金の置き場所を見直すことから始めていただければと思います。