株式投資を行ううえで株主優待はとても魅力的。でも、株主優待をもらいたいがために損をしては意味がないですよね。気を付けたいのは、証券会社に払う株式売買手数料です。
【株主優待をよりオトクに楽しむためにチェックしたい証券会社のポイント】
① 1回ごとの売買にかかる手数料が比較的安い
② 「一般信用取引」でのクロス取引(つなぎ売り)ができる
③ 株主優待情報が充実している
これらのポイントからおすすめしたい証券会社は「SBI証券」と「au カブコム証券」!
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株主優待生活をはじめるならネット証券がおすすめ
Yahoo!ファイナンスで株主優待情報を検索してみると、株主優待実施銘柄の8割以上は50万円以内で購入できることがわかります(2016年8月現在)。では、株式を売買するのに手数料はどのくらいかかるのでしょうか。次の表は野村証券、大和証券などの大手証券とネット証券で日本株を50万円分購入した時の株式売買手数料をまとめたものです。一番高いプランが6,500円であるのに対し、一番安いプランは180円。その差は実に36倍!また、ネット証券のほうが総じて安いという結果になっていますね。
ネット証券であれば、株主優待の金銭的価値よりも手数料のほうがかかってしまった、ということはあまりないと思います。これから株式投資を始めるなら、ネット証券に口座開設するとよいかもしれません。
主な大手証券・ネット証券で日本株を50万円購入した時の手数料比較(単位:円、税抜)
証券会社名(プラン名) | コンサル | 対面/電話/ネット | 手数料(税抜) |
---|---|---|---|
野村証券(本・支店:お店) |
|
|
6,500 |
大和証券(コンサルティングコース:お店) |
|
|
5,750 |
SMBC日興証券(総合コース:お店) |
|
|
5,750 |
SMBC日興証券(総合コース:電話) |
|
|
4,888 |
SMBC日興証券(ダイレクトコース:電話) |
|
|
4,888 |
大和証券(コンサルティングコース:ネット) |
|
|
4,309 |
野村証券(ネット&コール:電話) |
|
|
4,095 |
大和証券(ダイレクトコース:電話) |
|
|
4,025 |
SMBC日興証券(総合コース:ネット) |
|
|
4,025 |
大和証券(ダイレクトコース:ネット) |
|
|
1,725 |
野村証券(ネット&コール:ネット) |
|
|
477 |
マネックス証券(ネット) |
|
|
450 |
SMBC日興証券(ダイレクトコース:ネット) |
|
|
400 |
岡三オンライン証券(ネット) |
|
|
350 |
楽天証券(ネット) |
|
|
250 |
SBI証券(ネット) |
|
|
250 |
au カブコム証券(ネット) |
|
|
250 |
GMOクリック証券(ネット) |
|
|
241 |
ライブスター証券(ネット) |
|
|
180 |
注:取引毎の手数料を記載、各種割引・特典は考慮せず
注:2018年1月5日時点
ネット証券の手数料を比べてみよう
では、ネット証券をどう選べばいいのでしょうか。株主優待を念頭に置いた取引であれば、1回ごとの売買手数料が安い証券会社を中心に選んでいくとよいでしょう。
取引ごとの手数料(税抜)比較 – 売買の回数が少ない方向け
証券会社名 | 10万円 | 50万円 | 100万円 | 300万円 |
---|---|---|---|---|
ライブスター証券 | 80円 | 180円 | 340円 | 600円 |
GMOクリック証券 | 88円 | 241円 | 436円 | 834円 |
au カブコム証券 | 90円 | 250円 | 990円 | 2,790円 |
SBI証券 | 90円 | 250円 | 487円 | 921円 |
楽天証券 | 90円 | 250円 | 487円 | 921円 |
岡三オンライン証券 | 99円 | 350円 | 600円 | 1,500円 |
SMBC日興証券 | 125円 | 400円 | 800円 | 2,000円 |
マネックス証券 | 100円 | 450円 | 1,000円 | 3,000円 |
松井証券 | 0円 | 500円 | 1,000円 | 3,000円 |
注:SMBC日興証券の項目は、ダイレクトコースのオンライントレードを利用した場合の手数料を表示
注:マネックス証券は100万円以上の取引では成行と指値注文で手数料が異なるが、ここでは成行注文手数料を表示
注:松井証券の手数料体系は1取引毎ではなく、1日当たりの約定代金合計に対して適用される
注:2018年1月5日現在
クロス取引(つなぎ売り)で株主優待をゲット!一般信用取引ができるネット証券は
株主優待は欲しいけれど、権利落ち日以降に売ると株価が下がるのが嫌だな、という方や、売るタイミングを逃して損が出るのは避けたい、という方もいるでしょう。株主優待をもらいつつも価格変動リスクを軽減するテクニックとして証券会社の一部では「クロス取引(つなぎ売り)」が紹介されています。
「クロス取引(つなぎ売り)」とは株の「現物買い」と「信用売り」をセットで注文し、権利落ち日以降に信用取引を「現渡」で決済するという手法です。この手法のポイントの一つは「一般信用取引」、「制度信用取引」のどちらか売建てるかいう点です。制度信用取引の場合「逆日歩(ぎゃくひぶ)」というコストがかかる場合があります。しかも、かかるコストは取引時にはわかりません。一方、一般信用取引は銘柄や取引期限などを証券会社が行う取引です。銘柄は限定されますが逆日歩はかかりません。
なお、ネット証券で一般信用取引を行っているのは、SBI証券、au カブコム証券、松井証券の3社です。
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株主優待情報が充実しているネット証券は?
最近では、多くの証券会社が株主優待情報を提供していますが、最近特に力を入れているのがSBI証券とau カブコム証券です。SBI証券は、株主優待検索サイトを大幅に充実させていますし、au カブコム証券は、株主優待情報が検索できるスマホアプリを提供していますよ。証券会社を選ぶときには、こうした情報提供の充実度もチェックしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?手数料を上手にコントロールして、オトクな株主優待をよりオトクに楽しんでみてくださいね!
LIMO編集部