住宅ローン控除を受けるには確定申告書の提出が必要
ここからは住宅ローン控除を受けるための手続きについてお伝えします。
初めて住宅ローン控除を受けるときには、所轄の税務署に確定申告書とマイホーム関連の添付書類を提出する必要があります。マイホームに入居した翌年の2月~3月に確定申告書などの必要書類を出すのが一般的ですが、この時期を過ぎても確定申告はできます。
例年2月~3月は確定申告書の提出が集中するため申告会場はとても混み合います。確定申告は申告会場へ足を運ばずともインターネットで申告ができますので、トライしてみることをおすすめします。
なお、2年目以降の住宅ローン控除はお勤めの方なら年末調整で済ませることができます。初年度は少々手続きが手間ですが、2年目以降は手続きがラクになりますよ。
確定申告時に提出するおもな必要書類をリストにしました。
【住宅ローン控除の確定申告時に必要な書類】
- 住宅ローン控除の計算明細書
- 住宅ローンの年末残高等証明書
- 建物の登記事項証明書
- 土地の登記事項証明書(敷地もあわせてローンで購入した場合)
- 売買契約書や請負契約書のコピー
- 補助金の金額がわかる書類
- マイナンバーのわかる書類と身分証明書
- 源泉徴収票(お勤めの方)
認定住宅や中古住宅など購入するマイホームの種類によって必要書類が違ってきますので、それぞれ確認して確定申告の準備をしてください。
住宅ローンは節税効果が高い制度
今回は、住宅ローン控除の基本的な仕組みや住宅ローン控除を受けるための条件について解説しました。住宅ローン控除はマイホームを買った人の特典ともいえる制度。たとえ控除率が0.7%に下がったとしても節税効果がとても高いのは変わらず、使わない手はないと感じます。お得な制度を利用して、上手く節税していきたいものですね。
参考資料
- 国税庁パンフレット「マイホームを持ったとき1」
- 「令和4年度税制改正大綱」
- 国税庁タックスアンサーNO.1212「一般住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)」
- 国税庁タックスアンサーNO.1214「中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)」
但住 奈都貴