正月の花の飾り方・片付け方

正月の花を飾る期間や片付け方には昔から一定の決まりがあります。やや古めかしいかもしれませんが、言い伝えられている縁起や古来から続く伝統は知っておくと参考になるでしょう。

花を飾る日

正月の花を飾る日は末広がりの「8」がつく、12月28日がよいとされています。それ以前に飾ると肝心の正月まで花が持たず、枯れてしまうかもしれません。

また12月29日は「二重苦(にじゅうく)」を想像させること、また大晦日31日に飾ると「一夜飾り」になるため縁起が悪いとされています。

花を片付ける日

昔は「松の内(まつのうち)」までが正月と考えられていました。松の内は地域によっても違いますが、1月7日または15日です。正月の花も松の内を過ぎれば片付けるとよいでしょう。

花の片付け方

神様をおもてなしした花なので、処分する際も失礼のないようにしたいものです。

どんと焼きという行事がある地域では、飾った花を持って行って正月のお飾りと一緒に燃やしてもらいましょう。神社で行っているところもあります。

近頃はどんと焼きの行事も少なくなってきたので、塩で清めて紙に包み、ゴミとして処分してもかまいません。

正月に飾りたい!縁起のよい花5選

センリョウ

High Mountain/Shutterstock.com

常緑で冬に小さな赤い実をたわわに付けるセンリョウ。名前にお金の単位が付けられていることからわかるように、金運アップの縁起物とされています。

花言葉は「利益」「富」「恵まれた才能」「裕福」です。似ている枝ものにマンリョウがありますが、マンリョウは赤い実が下向きに垂れるのに対し、センリョウは上向きに実が付きます。赤色のほかにオレンジ色や黄色のマンリョウも。

※参考価格:400~600円前後(1本あたり)