2021年も年の瀬です。
古い友人へ年賀状の準備をしていると、つい学生時代のことを思い出しませんか? 当時は大人になるとお金を稼ぎ、自由にお金の使い道を決められると憧れていた気がします。
実際には、働けど働けど、なぜか余裕がないという方も多いかもしれませんね。
働く世代にとって、年収と貯蓄が比例しない現状には焦りが感じられるもの。住宅や車の購入費、そして子どもの教育費で、毎月支出が膨らみます。
しかし、住居費や教育費から解放されると、今度は老後費用が待ち構えます。一朝一夕には作れない老後資金。どのように作っていけばいいのでしょうか(※編集部注)。
今回は働く20代~50代のお金事情を追うことで、年代別の貯蓄事情を紐解きます。私たちが老後を考えるときのヒントとなるでしょう。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
「勤労世帯」貯蓄と負債が丸わかり!
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」を参考に、まずは「二人以上世帯全体」と、そのうちの「働く世帯」に分けて平均をつかみましょう。
二人以上世帯の貯蓄・負債額
- 貯蓄現在高平均:1791万円
- 負債現在高:572万円
- 世帯主の年齢:59.5歳
二人以上世帯のうち、勤労者世帯の貯蓄・負債額
- 貯蓄現在高平均:1378万円
- 負債現在高:851万円
- 世帯主の年齢:49.7歳
全体の結果に比べると、勤労世帯の貯蓄は少なく負債が高いことに。高齢者を含まない勤労世帯では、まだまだ住宅ローンなどに追われる様子がわかります。
子どもの年齢によっては、教育費が圧迫してなかなか貯蓄に回せない家庭もあるでしょう。