2021年も残すところわずかとなり、年末の慌ただしさを感じます。そんな中、2020年度の統計調査結果が続々と発表されているのをご存知でしょうか。

例えば5年に1度の国勢調査。この結果もつい先日公表されましたが、発表によると、男女ともに未婚の割合が5年前よりも増えています。

生涯未婚率が高まるという声があるように、多様性が尊重されるこれからの社会では、結婚以外にいろいろな家族のカタチを見出す人も増えると考えられます。

一方で、生涯独身で過ごすという決意をした人にとっては、老後を見据えた貯蓄計画(※編集部注)が重要になるのも事実です。今回は、「40~50代のおひとりさま」にフォーカスをあて、貯蓄事情をさぐってみます。

【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法

40~50代・働き盛りのおひとりさま。貯蓄額平均はいくら?

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」を参考にしながら、40~50代おひとりさまの貯蓄事情を見てみます。

*40歳代・単身世帯の貯蓄

(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:666万円 中央値:40万円

  • 金融資産非保有:35.5%
  • 200万円未満:21.1%
  • 200~400万円未満:7.9%
  • 400~700万円未満:8.2%
  • 700~1000万円未満:4.3%
  • 1000~1500万円未満:5.5%
  • 1500~2000万円未満:3.6%
  • 2000~3000万円未満:2.5%
  • 3000万円以上:5.7%
  • 無回答:5.7%

*50歳代・単身世帯の貯蓄

(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:924万円 中央値:30万円

  • 金融資産非保有:41.0%
  • 200万円未満:15.2%
  • 200~400万円未満:6.8%
  • 400~700万円未満:8.1%
  • 700~1000万円未満:5.6%
  • 1000~1500万円未満:5.3%
  • 1500~2000万円未満:3.0%
  • 2000~3000万円未満:4.3%
  • 3000万円以上:7.6%
  • 無回答:3.0%

40歳代も50歳代も、平均値と中央値では大きな差があります。平均は一つの大きな値に引っ張られる傾向にあるため、ここでは中央値の方が実態に近いと言えます。

貯蓄額が30万円~40万円というのは、老後を考えると心もとない金額ですね。

「200万円未満」や「金融資産非保有」が多い一方で、「1000万円以上」の割合も一定数います。堅実に貯めている人との差が、定年退職までに埋まるかどうかがカギとなりそうです。