おひとりさまのリスクと備え方

ひとことでおひとりさまといっても、生涯おひとりさまである人や、離婚や死別を経ておひとりさまになる人などさまざまです。

どんな生き方も尊重されますが、誰にでも共通して「リスクへの対策」は必要です。

子供のいる家庭なら「大黒柱が死亡したときの遺族保障(教育費等)」が必要なように、おひとりさまならではのリスクにも備えなければいけません。

例えば、病気などで働けなくなれば収入源がなくなるため、保険への加入を検討した方がいいでしょう。平行して、何かあったときの「貯蓄」がとても重要になります。

おひとりさまは自分のために使えるお金も多い傾向にありますが、何かあったときの備えも一人で用意しないといけません。

「直近の生活防衛費」と「長い目で見た老後資金」にはっきり色わけして、貯蓄をしていきましょう。

直近の生活を守るためには、年収の半分~1年分くらいの貯蓄が一つの目安になります。保険も組み合わせながら、しっかり備えましょう。

*おひとりさまの「老後のお金」を考える

少し難しいのが老後への備え方です。40~50歳の中央値である30万円~40万円では、あまりにも少ないのが現状でしょう。

ただ、2019年に話題になった「老後2000万円問題」も、「平均的な収入で働いた夫と専業主婦」というモデル夫婦で試算された数字のため、あまり参考になりません。

自分の老後を考えるときは、年金の見込み額を把握して、月々の生活費に足りない分を算出することが必要です。「ねんきんネット」などを活用し、年金受給額の見込み額を把握しましょう。