60代でも約2割が「貯蓄ゼロ世帯」

続いて、「貯蓄が全くない世帯」を含めた60代世帯の全体像を見てみましょう。

60代世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯含む)

  • 平均値:1745万円
  • 中央値:875万円

【保有額別の分布】

この分布から、読み取れるポイントは2つあります。

60代「金融資産を持たない世帯」を含めたら、分布はどうなる?

1つ目は、いわゆる「貯蓄ゼロ世帯」が60代世帯の約20%を占めているという点です。

2つ目は、貯蓄額の二極化です。中央値は875万円であるものの、貯蓄700万円にも満たない世帯が全体の約40%を占めています。

しかし一方では、貯蓄2000万円以上の世帯も約30%存在しており、「貯蓄がある世帯、ない世帯」の差が広がっていることがわかります。