道具やシューズ代も馬鹿にならない

こうして中学に入ると部活動に所属するのが当たり前になるため、部活動に関わる支払いも思いがけない出費になります。出費の程度は部活によって様々ですが、全くお金がかからない部活動は限られています。

たとえば、サッカーや野球、バスケットボール、陸上など、ほとんどの運動部では競技に適した靴を購入する必要があります。剣道部や柔道部では、専用の道着がなければ稽古することも大会に出場することもできません。

学校の備品があれば貸出で済みますが、全ての部活にまんべんなく備品が用意されていると考えるのは現実的ではありません。多くの場合、必要なものは家庭で準備することになります。

そして今の部活動では、最低限の道具等を買うだけではなく、お揃いのウインドブレーカーを購入したり、団結力を高める目的で部活オリジナルのTシャツを作ることも珍しくありません。こうした「必要不可欠ではないアイテム」の存在も忘れてはいけないでしょう。

このように「公立中だからお金はあまりかからない」とは言えず、年明けからの半年間は進学準備や部活動などでかなり支出額が増えます。

それ以外にも中学進学前後からの通塾を検討している場合は、入学前から入学後にどれだけお金が必要となるのか事前にシミュレーションした方が無難です。ふたを開けたら家計への負担が無視できないほどお金がかかる、ということにならないよう気を付けたいですね。

参考資料

中学校の学習指導要領・総則(文部科学省)
平成29年度 運動部活動等に関する実態調査(スポーツ庁)

中山 まち子