入学前後は出費ラッシュ

中学校入学では、制服の購入など準備期間だけの出費だけにとどまりません。部活によってはお揃いのユニフォームやジャージを買います。これ以外にも、遠征費や備品もかかるので「小学校以上にお金がかかる世界」が待ち受けているのです。

中学校の学習指導要領の総則には、「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動」と記されており、あくまで入部は任意となっています。ただ、現実的にはほとんどの生徒が何かしらの部活に所属しているイメージがあるのではないでしょうか。

そのイメージが正しいことは調査からも明らかになっています。スポーツ庁の「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」によると、中学校(対象校全国456校の生徒39,524人)では以下のような結果でした。

  • 運動部所属・・・70.6%
  • 文化部所属・・・19.0%
  • 運動部と文化部両方・・・0.9%
  • 複数の運動部・・・1.0%
  • 複数の文化部・・・0.4%
  • 所属していない・・・8.1%

つまり、9割以上の中学生が何かしらの部活に所属しているのです。

文部科学省の方針は「自主的、任意」ですが、実際は大多数の中学生が入部しているわけです。もちろん、本人の意思で入る場合が多いでしょうが、周りの雰囲気で「とりあえず入る」という生徒もいることで、これだけ高い割合になっているのかもしれません。