自分にとってのいいタイミングを見計らう
パートの社会保険の適用拡大は進みますが、その一方で「安心して仕事と育児が両立できる環境作り」は必須です。保育園に入れること、遅くなっても子どもを預かってもらえること、病気などの際に休みが取れたり預け先があったりすることなどの環境整備は、同時並行で必要でしょう。
そのような環境がない場合には、子どもが小さい間は働き方をセーブする、専業主婦を選ぶのもまた選択肢のうちの一つです。入園や入学のタイミングでパートの働く時間を増やすなど、おおよその目安を考えておくと安心でしょう。また、家でできる仕事などの方法もありますね。
お金についての不安もありますが、預貯金だけでなくつみたてNISA制度を利用して運用を取り入れたり、iDeco(個人型確定拠出年金)など私的年金で準備する方法もあります。
女性のライフステージの変化は想像以上に激しいもの。だからこそ、自分にとってのいいタイミングを考え、ある程度目安を決めておくと良いでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大
- 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」
- 厚生労働省「令和4年1月1日から健康保険の傷病手当金の支給期間が通算化されます」
- 厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」
- ソニー生命「女性の活躍に関する意識調査2020」
宮野 茉莉子