お金のことを学びたかったと思う人が多いのは、言い換えれば、社会に出てからお金について学ぶ機会があまりないという現実を反映した結果なのかもしれません。
金融教育の導入についての認知度は低め
また、中学生か高校生の子どもがいる100人に、2022年度(2022年4月)から高校の授業で金融教育が実施されることを知っていたかを聞いたところ、全体の75%が「知らなかった」と回答。広報不足のためなのか、認知度は高くないようです。
約8割の親が「子どもに教えられる自信がない」
将来かかるお金や資産形成について子どもと話したことがあるかを聞いたところ、「話したことがある」は36.0%。さらに、将来の資産形成や資産運用について質問されたときに教えられる自信があるかについては、「まったく自信がない」が36.0%、「あまり自信がない」が42.0%で、ここでも約8割が「自信がない」と回答しています。
親世代が金融知識を大事だと考えていたとしても、実際には子どもに教えてあげられるだけの金融教育を受ける機会がなかったため、聞かれても困るというのが親の本音かもしれません。そのため、あえて子どもとお金の話をしていないとも考えられるのではないでしょうか。
実際にどんな内容を学習するのか?
各都道府県が設置する教科書センターには教科書が展示されており、検定に合格して採択の対象となった教科書の見本を閲覧することができます。そこで、自宅近くの教科書センターを訪れ、家庭科の教科書の一部を閲覧してきました。以下、筆者が感じたことを3つ紹介します。