筆者自身、高校卒業後に一人暮らしを始めたばかりの頃は食費や光熱費などの生活費がいくらかかるか想像がつかなかったために、「仕送りのお金を超えてしまわないか」と、不安だった記憶があります。

高校卒業後もしくは社会人になってからのことを考えると、生活費がどのくらいかかるのかを、なんとなくでもイメージできるような知識を得られるのは、とても役に立つのではないかと思われます。

おわりに

成人して一歩社会に出ると、色々なお金の問題に直面します。授業の中の限られた時間ではありますが、高校でお金に関する基礎的なことを学んでおけば、その後のライフプランを考える際にも少なからず良い影響をもたらしてくれそうです。

また、社会問題になっている振り込め詐欺や投資詐欺などの金融トラブルに巻き込まれないためにも、親としては、子どもたちには金融知識という武器をしっかり身につけてほしいと願うばかりです。

子どもと将来かかるお金や資産形成について話したことがないという人も、これを機に親子で話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。

参考資料

「金融教育」に関する実態調査(松井証券株式会社)

中野 令子