「人生100年時代」といわれる今、50代は人生の折返し地点ともいえます。
近年、大企業が早期希望退職者を募集するニュースをしばしば耳にしますね。
「早期退職希望制度」とは、その名の通り定年前に自主的に退職をするための制度です。退職金の上乗せなど、通常の退職理由より有利な条件が適用されます。コロナ禍での業績悪化に伴い、人員整理の一つの手法としてとりいれる企業も見られますね。
そんないま、50代でリタイヤを迎え、セカンドライフに突入するケースを見聞きすることが、以前より増えているのではないでしょうか(※編集部注)。
今回は、老後生活にむけて徐々に意識が高まる50代の貯蓄事情を解説したいと思います。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
50代世帯の貯蓄額「平均と分布」が丸わかり!
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」をもとに、50代の貯蓄金額について見てみましょう。
二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)
平均…1684万円・中央値…800万円
※平均値は一部の大きな数字につりあげられるため、数値を小さい順に並べてちょうど真ん中にくる中央値を参考にすると、より現実的です。
1000万円以上の貯蓄がある世帯は全体の約40%を占めている一方、貯蓄を全く持っていない世帯は約13%もいます。
また、2019年に話題となった「老後2000万円問題」以降、貯蓄額2000万円が意識されるなか、実際に2000万円以上保有している人は約25%、4世帯に1世帯という計算です。
今後は早期退職者が増えて、退職金なども含めると貯蓄の金額にさらに差が出てくることでしょう。