まとめ
以上、国内自動車メーカー時価総額上位4社の株価・業績動向を見てきました。トヨタは売上高と利益がコロナ禍前を上回っているので、株価が好調なのも納得できますね。一方でSUBARUはコロナ禍以前から減益が続き、収益性の点で大きな懸念が残っている以上、4社の中で株価パフォーマンスが最低なのもうなずけます。
もちろん、株価は業績以外にも多くの影響を受けます。トヨタは大規模な自社株買いや株式分割も好感されていたり、一方で日産については仏ルノーや独ダイムラーとの資本関係で不透明感がくすぶっていたりと、4社の株価にはいろいろな材料が影響を与えています。
ただ、業績が大きな要因のひとつであることは間違いないので、気になる銘柄・業種があればこうして調べてみることで、漠然としていたイメージがより鮮明になり、新たな発見につながることでしょう。
参考資料
- トヨタ自動車株式会社の決算資料
- 本田技研工業株式会社の決算資料
- 日産自動車株式会社の決算資料
- 株式会社SUBARUの決算資料
- トヨタ自動車株式会社「株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ」
- 日本経済新聞「独ダイムラー、ルノー株をすべて売却 資本関係解消」
石津 大希