12月に入り、もうすぐ今年も終わります。仕事や育児に忙しいはたらく世代の方は、目の前のやるべきことに追われ、なかなか生活や人生を振り返る機会もありませんよね。1年が終わるこの時期は、ふと立ち止まって生活を見直す良い時期でしょう。
日々精一杯生活しているつもりでも、後から振り返り「やっておけばよかった」と後悔することはあるものです。特に「お金」にまつわることは、老後になってからでは身動きが取れない場合も多いので早めに対策をとっておきたいところ。
少し前の統計になりますが、松井証券が全国の結婚3年以内の20~30代男女400名(以下、若年夫婦)、結婚30年以上の50~60代男女400名(以下、熟年夫婦)合計800名を対象に行った「夫婦の家計管理事情に関する調査」(2020年6月30日公表)によると、熟年夫婦が若いうちにやっておけばよかったと後悔したこと2位は「定期的な運動」でした。
では、1位は何でしょうか。
熟年夫婦、「若いうちからやっておけばよかった」1位は?
同調査より、熟年夫婦への「あなたが、若いうちからやっておけばよかったと後悔することをすべて教えてください」という質問に対する回答を確認しましょう。
熟年夫婦「やっておけばよかった後悔」
- 1位:資産形成・資産運用(37.6%)
- 2位:定期的な運動(26.0%)
- 3位:後悔したものはない(24.7%)
- 4位:旅行(19.9%)
- 5位:親孝行(18.7%)
※松井証券株式会社調べ
2位の運動を超えた1位は「資産形成・資産運用」でした。
歳を重ねると多くの方が不安を感じるのは「健康」と「お金」のことでしょう。若い頃は多少無茶をしても取り戻せますが、年齢を重ねるほど難しくなります。両方とも、長年の積み重ねの結果が老後にあらわれます。
熟年夫婦の後悔は、健康に関することを超え、お金が一番。老後を目の前にし、実際に貯蓄や年金額を目にして不安を感じる人が多いと考えられます。
一方で、若年夫婦への「あなたが、まだやっていないことの中で、やらないことで将来、後悔したくないこと」という質問の回答も見てみましょう。
若年夫婦「将来後悔したくないこと」
- 1位:資産形成・資産運用(30.9%)
- 2位:教育計画(26.0%)
- 3位:出産計画(22.0%)
- 4位:家計管理(21.3%)
- 5位:パートナーの資産確認(19.8%)
こちらも1位は熟年夫婦と同様、「資産形成・資産運用」ですね。資産形成や資産運用に興味をもたれている方が多いことが分かります。
しかし熟年夫婦では後悔したことの1位になっているように、実際にはできなかった方も多いようです。