年代ごとにとれるリスクは変化する
最近ではつみたてNISAやiDecoなど、運用益が非課税になる制度が整っています。熟年夫婦の方が若年夫婦のころよりは、資産運用をはじめやすいでしょう。
たとえばつみたてNISAは、投資信託等から自分で商品を選んで、毎月コツコツと積み立てていくもの。通常は運用益に対してかかる20.315%の税金が、毎年40万円、最長20年間非課税になります(非課税投資枠は最大800万円)。
資産運用なのでリスクがありますが、投資対象や投資時期が分散されているので、ある程度リスクを抑えながら運用できるでしょう。
資産運用ははじめようと思ったときがタイミングです。ただ、年代ごとにとれるリスクは異なるもの。30代であれば時間が味方になってくれるので、リスクを取りながら運用を行えます。一方で50代以降は安定を重視して、着実に資金を増やす方法をとりたいものです。
思い立ったが吉日。年末年始の長期休暇などに、資産運用について夫婦で話し合われてみてはいかがでしょうか。年を重ねた後の後悔を今から減らしていきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。