人生にはさまざまなライフイベントがありますね。結婚式、出産、育児、車の購入、子どもの進学など、世帯を持つと次から次へとお金が出ていきますね。そのなかでも一番大きい出費となるのが「マイホーム購入にかかる費用」かもしれません。そこで多くの世帯が活用するのが「住宅ローン」。

住宅ローンを借り入れると、条件に応じて所得税などの還付を受けられます。近い将来その控除率が引き下げられる動きを、報道で耳にされた方も多いでしょう。

今日は、20代から50代の「はたらく世帯」の貯蓄・負債事情、そして住宅ローンの残高について、世代ごとに整理していきます。また、将来を見据えた、はたらく世代が注目するつみたて投資からお金の育て方(※編集部注)についても考えていきます。

【※参考記事】インデックスファンドの落とし穴、つみたてNISAやイデコで何に注意するべきか【イデコの達人に聞く】

20代~50代「はたらく世帯」の貯蓄事情

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」をもとに、貯蓄と負債の平均値を見ていきましょう。

年代別の貯蓄平均

  • 20~29歳:377万円
  • 30~39歳:750万円
  • 40~49歳:1071万円
  • 50~59歳:1681万円

貯蓄が1000万円以上となるのは、40代以降です。子どもがいる世帯では大学進学費用など教育資金のピークが終わり、夫婦の老後資金に意識が向き始めるケースも増える時期ではないでしょうか。

また、50代では多くの方が収入のピークを迎えます。月々の家計に余裕が出るからなのか、40代と50代では貯蓄額に約600万円もの差が出ました。