20代~50代「はたらく世帯」の負債事情。住宅ローンの残高は?

貯蓄額同様、負債額についても見ていきます。各世代、住宅ローンは負債額のうちどのくらいの割合を占めているでしょうか。

※(  )内は、「住宅・土地のための負債」の金額、及び負債全体に占める割合

  • 20~29歳:693万円  (634万円・94.7%)
  • 30~39歳:1337万円 (1266万円・94.3%)
  • 40~49歳:1200万円 (1132万円・90.6%)
  • 50~59歳:692万円 (627万円・81.3%)

負債が最も多くなるのは30代です。また、どの世代でも負債のほとんどは「住宅・土地のための負債」、つまり「住宅ローン」が占めています。

一般的には30~40代で家を購入する人が多いということがうかがえますね。お子様も育ち盛りで生活費がかさむ上に、負債もたっぷり。まさに踏ん張りどきです。

20代~50代「はたらく世帯」の純貯蓄は、いくら?

次に、純貯蓄(貯蓄から負債を指し引いた実質的な貯蓄額)を見ていきましょう。

世代別の純貯蓄額

  • 20~29歳:377万円-693万円=マイナス316万円
  • 30~39歳:750万円-1337万円=マイナス587万円
  • 40~49歳:1071万円-1200万円=マイナス129万円
  • 50~59歳:1681万円-692万円=989万円

貯蓄と負債のバランスが変わり始めるのが40代以降、そして50代以降でやっと純貯蓄がプラスに転じます。

20~30代のうちは月々の出費や住宅ローンの返済に必死で、夫婦の老後資金をとっておく余裕なんてない!と思われるかもしれません。

しかし、純貯蓄がプラスに転じる50代以降や、退職後の60代以降から老後資金を準備するには、少し遅いのではないかと筆者は思います。

では、老後資金はどのように作るのがベストでしょうか。