老後資金は「長期積立投資」で作ろう
老後資金を準備される場合、先ほどのようにしっかり貯まった純貯蓄や退職金などを原資に、50代~60代で一括運用を始めるケースが多いようです。
運用を始めたタイミングが良かったのか悪かったのかは、しばらく運用してみないとわかりません。
タイミングや運用の内容等によっては、「そろそろお金を取り崩したい」と思ったときに元本割れしている可能性もあります。つまり、お金を取り崩すまでの期間(=運用できる期間)が短いと、元本割れのリスクが高まる場合もあります。
そのため、老後資金は現役時代から「長期積立投資」でコツコツ作っていかれることをおすすめします。
ここでいう「長期」とは、少なくとも20年以上、理想は30年以上を指します。仮に65歳から逆算すると、理想は35歳まで、少なくとも45歳までに積立投資を始めるのがよいということになります。
運用できる期間が長ければ、仮に10年に一度レベルの大暴落があったとしても、その後の回復のための時間があるでしょう。
また、積立てであれば、投資をするタイミングが分散できます。よって悪いタイミング(高いとき)に一括で買わなくて済みます。
このように、本業や家族との時間に忙しい「はたらく世代」は、毎月自動的に引き落としされ、運用もおまかせできるような商品で老後資金を作るのがおすすめです。