近現代史については、グローバル化が進む中で従来以上に教養としての重要性が高まっています。これから社会に出る高校生の段階で必修科目にすることは意義のあることだと言えるでしょう。

新しい日本史と世界史

日本史探究に関しては、文部科学省の「【地理歴史編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説」に以下のことが明記されています。

「日本史探究」は、我が国の歴史について、資料を活用し多面的・多角的に考察する力を身に付け、現代の日本の諸課題を見いだして、その解決に向けて生涯にわたって考察、構想することができる資質・能力を育成する科目として構成した。


一方、世界史探求では以下のことが明記されています。

「世界史探究」については、「歴史総合」の学習を踏まえ,従前の「世界史A」、「世界史B」のねらいを発展的に継承しつつ、諸地域の歴史的特質の形成、諸地域の交流・再編、諸地域の結合・変容という構成に沿って、世界の歴史の大きな枠組みと展開について理解を深め、地球世界の課題とその展望を探究する力を養うことをねらいとして設置された。


また、両教科ともに以下のことを学習ポイントに掲げるなど、アクティブラーニングの要素が強まります。

  • 「主題」や「問い」を中心に構成する学習の展開
  • 単元や内容のまとまりを重視した学習の展開
  • 資料を活用し,歴史の学び方を習得する学習