長引く物価高で家計の節約を強化する人が増えていますが、「節約疲れ」を感じている人も多いようです。株式会社メルカリは、長期化する物価高やいわゆる年収の壁と呼ばれている「103万円の壁」が123万円に引き上げられたことを背景に、生活者の意識や行動の変化について調査を実施しました。

メルカリが節約に関する意識調査を実施

出所:株式会社メルカリ

1. 【メルカリの意識調査】節約疲れを65%が実感

メルカリが2025年8月22日に発表した「物価高時代の節約に関する意識調査」(18〜59歳の男女600人対象)では、生活者の厳しい家計事情が浮き彫りとなりました。この1年間で「節約を強化した」と回答した人は36%に上り、物価上昇への意識が高まっている一方、約7割(65%)が「節約疲れを感じている」と回答しました。

約4割が節約を強化、残りのうち約5割も1年前と比べて同程度に節約を行っている

出所:株式会社メルカリ

「とても感じる」「やや感じる」を合わせた約7割が節約疲れを感じている

出所:株式会社メルカリ

「節約の終わりが見えない」「常に価格を気にして買い物をすることに精神的な負担を感じる」といった声も寄せられ、節約そのものがストレス要因になっていることがうかがえます。

さらに、政府による経済対策についても「期待していない」「期待していたが諦めた」との回答が過半数を超えています。

賃金・時給の引き上げや減税、給付金など政府の経済対策への期待を調査

出所:株式会社メルカリ

生活者は「自分でどうにかするしかない」と考える傾向を強めているようです。