天海祐希さん主演の映画「老後の資金がありません!」の公開日から1カ月。高齢化社会のさまざまな問題を明るくポップに描いており大きな話題となっていますね。

タイトルを見て「老後資金は年金だけで足りないのかな」と、自分ごとのように不安に思われた方も多いのではないでしょうか。

今回は、老後生活において貴重な収入源である「年金」がいくらもらえるのか(※編集部注)、世帯別に解説していきたいと思います。

【※参考記事】「基礎年金と厚生年金」結局いくらもらえるの?

年金制度の「キホン」を復習!

まず年金のしくみをざっとおさらいしましょう。日本の年金制度は2階建て構造などといわれます。

1階部分は基礎年金。いわゆる国民年金です。加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人で、保険料は皆一律です。

2階部分は厚生年金です。加入対象は、公務員や会社員などで、収入の額によって保険料が異なります。受給要件を満たした場合、1階部分の老齢基礎年金+2階部分の老齢厚生年金の併給となります。

基礎年金・厚生年金の受給額事情をみていきましょう。