「世帯の年金受給額」をパターンごとに比較!

ここからは、「世帯の年金額」を、いくつかのパターンに分けて比較してみましょう。男女ともに、それぞれの平均額を受給した場合を想定して考えます。

まず、組み合わせのバリエーションが多い夫婦世帯から見てみましょう。

■1 夫婦ともに会社員(厚生年金+厚生年金)

夫婦合算:26万7929円(夫16万4770円+妻10万3159円)

■2 夫婦共に自営業またはフリーランス(国民年金+国民年金)

夫婦合算:11万2565円(夫5万8866円+妻5万3699円)

■3 夫が会社員・妻は専業主婦(厚生年金+国民年金)

夫婦合算:21万8469円(夫16万4770円+妻5万3699円)

■4 夫が自営業またはフリーランス・妻は会社員(国民年金+厚生年金)

夫婦合算:16万2025円(夫5万8866円+妻10万3159円)

最も受給額が多いのは、①の夫婦ともに厚生年金を受給する場合ですね。逆に、最も受給額が少ないのは、②の夫婦ともに国民年金のケースです。その差は約15万円。

年金「だけ」に頼る老後生活だと、世帯によって大きな「年金格差」が生じることに。

自営業やフリーランスの場合は、定年がないため継続した事業収入に期待できるケースもあるでしょう。とはいえ、年を重ねることで健康面での不安も増える可能性が。やはり、基礎以外の収入・貯蓄があった方が安心といえそうです。

次に、シングル世帯を見てみましょう。

■5 男性シングル・会社員

16万4770円

■6 男性シングル・自営業またはフリーランス

5万8866円

■7 女性シングル・会社員

10万3159円

■8 女性独身・自営業またはフリーランス

5万3699円

みなさんは、どのパターンにあてはまりましたか。あくまで参考値のため、自分自身の年金が気になる場合は「ねんきんネット」で確認してみてくださいね。

「ねんきんネット」では今まで支払った保険料の合計額や、将来もらえる年金額はもちろんのこと、今後働き方が変わる場合や、年金受給時期の繰上げ・繰下げの場合のシミュレーションもできます。

より現実的な数字を確認してみるのもよいでしょう。