甘酸っぱくて、姿もかわいらしいイチゴ。クリスマスケーキには欠かせない、お馴染みの果物です。
今の時期なら場所にもよりますが、まだ苗が手に入る時期。苗が手に入ったら、来春の収穫に向けてイチゴ栽培にチャレンジしてみませんか?
イチゴは初心者でも比較的カンタンに栽培が可能です。今回はプランターで栽培できる、イチゴの育て方についてご紹介します。
イチゴは果物?
イチゴはバラ科の多年草で、園芸学上、野菜に分類されています。果物と同じように食べられていることから「果実的野菜」とも呼ばれています。
私たちが普段食している赤い部分は実ではなく、花床(かしょう)が肥大化したものです。
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白い花の右側、肥大化している花床(LIMO編集部)
花床とは花びらやおしべ、めしべを支えている花の根元の部分のことを指します。そして、イチゴの種と思っているつぶつぶの部分がイチゴの実です。
イチゴはビタミンCの含有量が果物の中ではトップクラス。みかんやグレープフルーツの約2倍も含まれています。
初心者向きのオススメ品種は?
初心者がプランターで栽培するイチゴは下記を満たす品種だと育てやすくなります。
- うどんこ病に強い
- 植え付けから花芽が出来るまでの期間が短い
- 花が早く咲く
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うどんこ病(aRTI01/Shutterstock .com)
また、イチゴには一季なりと四季なりがありますが、おすすめは一季なりです。
四季なりは収穫できる期間が夏から秋と長い一方で、大味になりやすい傾向があります。一方、一季なりは収穫期間が5~6月と短めですが、味が良く生食に向いています。
家庭で育てるなら一季なりのイチゴがおすすめです。
宝交早生(ほうこうわせ)
宝交早生は炭疽病(たんそびょう)やうどんこ病に強い品種です。病気に強い品種は丈夫なため、実をならせるのも比較的簡単です。
実が小ぶりで早く収穫できるのも特徴です。甘みと酸味のバランスが良く、実も柔らかいので、収穫の楽しみも味わえうるでしょう。初心者が最初に育てるイチゴにおすすめです。
女峰(にょほう)
ジャムなどの加工品にもよく使われる、おなじみのイチゴです。花芽ができる時期や花が咲くのが早いため、収穫までの期間が短くなる点が初心者向きといえるでしょう。
味は甘酸っぱく、実がやや硬め。うどんこ病にも強い丈夫な品種です。
アロマ
しっかりした果肉で、香りの良さから「アロマ」と名付けられました。酸味は少なめです。うどんこ病に強い品種です。
イチゴの育て方
それでは、イチゴの育て方についてみていきましょう。
イチゴ栽培に必要な道具
- 培養土(イチゴ専用の土、野菜用培養土)
- イチゴ苗
- プランター(鉢、ストロベリーポットなど)
- ジョウロ
- シャベル
- 園芸用手袋
- レジャーシートなど
最近はガーデニンググッズを100均で揃えることも可能。手軽に道具が揃えられるので、活用してみてもいいですね。
イチゴ栽培の土
イチゴには野菜専用の土を用意しましょう。野菜専用の培養土には、あらかじめ土と野菜の栽培に適した肥料がブレンドされているので手軽に使用できます。
どの土にしようか迷ってしまった場合は、「元肥(もとごえ)入り」「酸度調整済」と書かれたものを選んでください。また、最近はイチゴ専用の土も販売されています。このような土だと使いやすいですね。
イチゴ栽培に適した土の条件は、水はけや水持ちが良いこと、通気性が良いこと、肥料持ちが良いことなどがあげられます。
いい土はイチゴの根っこにとって「ふかふかのお布団」のような状態を指します。イチゴにとって土を気持ちの良い状態にしておくことで、美味しいいちごがたくさん収穫できるようになります。
イチゴ栽培に適したプランター、ポット
イチゴはプランター栽培が手軽で簡単。専用のストロベリーポットを使うのもおしゃれです。
ストロベリーポットとは、イチゴ栽培用のポケットが複数ついている壺状の鉢のことです。
形状もユニークですが、省スペースで複数の株を育てられるのがメリットです。たくさん収穫したい人はストロベリーポットを選んでみてもよいでしょう。
プランターで栽培する場合は、イチゴ栽培に適した、深さ20cm以上、隣の株との間隔が20cm以上空く幅のものを選びます。
プランターに穴や中敷きのついているものを選ぶと水はけがよくなります。水はけが心配な鉢やプランターの場合は、鉢底石を使いましょう。
鉢底石を入れる目安はプランターの深さの⅓ほどまでです。ネットに入っているタイプの鉢底石なら、簡単に再利用できます。
また、虫の侵入を防ぐため、鉢底ネットは必ず使用しましょう。ホームセンターや100均などで購入できます。
イチゴの植え付け方法
イチゴは春植えと秋植えができます。今の時期だと秋植えになり、9月中旬から12月初旬頃までが植え付け適期です。収穫予定は5月上旬から6月上旬になります。
イチゴは17度から20度が生育適温のため、涼しい気候を好みます。そのため、初心者の方は秋植えがおすすめです。
植え付けるときは、葉の付け根にある「クラウン」を埋めてしまわないように注意しましょう。クラウンは葉の生長点です。浅植えが基本で、根は土からはみ出さないように植え付けましょう。
イチゴにはランナーとよばれる「ほふく枝」があります。このランナーは成長するにつれて株元から伸びていき、株を増やします。苗はもともと、このランナーでつながっていたものを、ひと株ごとに切り分けたものです。
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ランナーが伸びた先にできたイチゴ苗(Marco de Benedictis/Shutterstock.com)
植えるときはランナーの向きに注意します。イチゴの実はランナーとは反対の方向(親株側)にできるので、丸形の鉢などに苗を植えるときは、ランナーが内向きになるように植えます。
このように植えると、イチゴの実はランナーの向きとは反対側にできるので、鉢の外側に垂れるように実をつけることができます。土に接触しないので、腐敗や病気から守ることができますよ。
日光の当たり具合によっても、植える向きを考えておきましょう。
その他の注意点
イチゴは冬越しをするので寒さ対策が必要になります。お住まいの気候に応じて対策が必要ですが、一番カンタンなのは、株元にバークチップなどを敷くことです。2月下旬におこなうと、土の温度が上がって生育を促します。
肥料は2月下旬と3月下旬から4月上旬に化成肥料を施します。
まとめにかえて
一時期に比べると、出回るイチゴ苗の数も減ってきていますが、場所によっては苗がまだ手に入る時期です。苗が手に入る人はぜひ、イチゴ栽培に挑戦してみてください。
本文では初心者向きの一季なりをオススメしましたが、四季なりだと季節を問わず収穫できるメリットもあります。好みに応じて選ぶとよいでしょう。来春、おいしい実が収穫できるといいですね。
LIMO編集部
