越冬できる多年草ハーブは毎年育てることができるのが楽しみのひとつですが、冬越しができるとはいえ、寒さのために葉を落としてしまうこともよくあります。

枯れてさえいなければ春には再び芽吹くのですが、できれば一年中元気な姿を楽しみたいものです。

冬でもハーブ栽培を楽しむなら、室内でハーブを育ててみませんか?室内はハーブの生育温度にも適しているため、ハーブを元気に育てることも可能です。

そこで本日は室内家庭菜園で栽培できる、おすすめハーブ5種を紹介します。育て方のコツもあわせて解説しますので、さっそくみていきましょう。

室内で育てるハーブ、育て方のコツは?

日当たり

日当たりのよい窓際(Olga Miltsova/Shutterstock.com)

ハーブは、おおむね日当たりのよい場所を好む植物です。そのため、室内栽培は室外栽培よりも日当たりに気をつかう必要があります。

日光を必要とする品種のハーブを室内で育てると、日光不足で株が弱りヒョロヒョロと徒長してしまう場合があります。できれば日が差し込む窓辺など、できるだけ明るい場所で育てましょう。

また時々、天気のよい日に屋外に出してみるのもよいのですが、温度が急激に変わると植物にとっても負担になります。寒さ対策をしてあげるなどして日を浴びさせるのもいいでしょう。夕方には室内に入れるのを忘れないでください。

品種によっては半日陰でも育つハーブもあります。陽当たりが十分ではない場所で育てる場合は、クレソンやルッコラなど耐陰性があるハーブを選んで育てるのもいいですね。

温度

地中海沿岸を主な原産地とするハーブは、低温には耐えますが高温にはやや弱い性質があります。そのため、多くのハーブは15度~25度前後が生育適温です。

室内で育てると冬の寒さからは守ることができますが、暖房の暖かい空気は苦手です。直接株に当たると乾燥がすすみ、枯れてしまうことがあります。鉢の置き場所には特に気をつけるようにしましょう。

水やり

ハーブはとても丈夫な植物。屋外にハーブを地植えにしている場合、極度の乾燥がなければ降雨だけでも十分育ちます。

しかし鉢植えの場合、土が乾き切ってしまうと水切れを起こして株が弱ってしまいます。育てているハーブが乾燥にどれくらい耐えるかどうかは、観察をすることによって見極めることができます。

冬は夏と異なり、土がすぐには乾かない場合もあります。このような状況で水をあげてしまうと根腐れをおこします。

植物と土の状況をよく見極めてからお水をあげるようにしましょう。