入居50年の場合はどうなる?

では、入居もしくは物件購入から50年で比較するとどうなるでしょうか。

持ち家<35年ローン返済+15年>

住宅ローン返済額

(総借入額5000万、固定金利1.5%)

6429万8640円

諸経費

(物件価格×6%)

300万円

固定資産税

(年15万円)

750万円

管理費

(月1万5000円)

900万円

合計

8379万8640円

賃貸<入居から50年まで>

家賃

(月15万円)

9000万円

敷金・礼金(入居時に各2か月)

60万円

契約更新料(2年ごとに1か月)

375万円

合計

9435万円

住宅ローン完済後の持ち家は最も重い負担である住宅ローンが無くなるため、ランニングコストが大幅に減少。賃貸は家賃と2年ごとの契約更新料は継続して必要なため、総コストが逆転する結果となりました。

持ち家は長年住む間にリフォームを行うなら、その分は自己負担する必要があるため、費用が大きく変わる場合があります。

同条件の家なら賃貸家賃が高い

一方で持ち家と賃貸で物件の条件が同じ場合、住宅ローンの返済額よりも賃貸の家賃のほうが高くなる傾向があります。これはオーナーの意向にも左右されますが、固定資産税や管理費、修繕積立金を反映させた家賃の設定が考えられるためです。

コスト面と物件のグレード面でみれば、持ち家と賃貸は一長一短の性格を持つといえるでしょう。