はたらく世代の資産形成層における「イデコ(iDeCo)」や「つみたてNISA」といった、いわゆる「つみたて投資」に注目が集まっています。
今回は、iDeCoの運用資産が1000万円を超えた40代サラリーマン投資家のRさんに、投資信託の中でもインデックスファンドの使い方やポイントについてうかがいました。
Rさんは、以前の勤務先に企業DC(企業型確定拠出年金)があり、転職した際にiDeCoに切り替えた方です。
【イデコ資産の画像】資産が1000万円を超えた投資内容の詳細
企業DCを含めてここまでの累計投資額は672万円で、2021年11月現在の資産評価額は1000万円を超えています。含み益は投資累計額の49%に達しています(※画像を参照のこと)。
Q. 米国株式のインデックスファンドが人気です。つみたて投資はそれだけに投資していればよいのでしょうか?
確かに、過去の実績を見れば、米国株式のインデックスのパフォーマンスが好調でした。今後も「バックミラーだけを見て運転をする」というのであれば、米国株式という選択もあります。
特に2012年以降、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)、アマゾン、マイクロソフト)を中心とした米国のテクノロジー企業の株価が好調となりました。
しかし、S&P500の銘柄のうち先に挙げた5銘柄を除く「S&P500-GAFAM」の495銘柄のパフォーマンスを見れば、計測期間を限定してみると日本を代表する株価指数であるTOPIXと変わらないという話もあります。
つまりは、米国株式インデックス投資で満足している人も、結局はそのパフォーマンスの貢献部分においては、特定のIT銘柄で恩恵を受けていたということになります。つまり、インデックスファンドでありながらIT産業への「テーマ投資」をしていたとも言えます。
ちなみに、先ほど見たS&P500のうち、約28%はインフォメーションテクノロジー(IT)セクターとなっています。
今後も、そう例えば20年とか30年先も、そういったテクノロジー企業が米国株式インデックスをけん引すると思えば米国株式インデックスファンドの投資でいいのではないでしょうか。
投資家としてその可能性を信じるかどうかということですね。個人的には10年続いたテクノロジーバブルの気配もするテーマ投資は好きになれませんね。
Q. Rさんはどのような投資信託でつみたて投資をしているのでしょうか?
基本的に私は「国」のリスクを取りません。取りたくありません。どの国が勝って、どの国が巻けるか、なんていう複雑なことを考えるのは自分の能力を超えている気がしますので。
もちろん、過去において米国が他の国と比べて経済成長率が高かったり、変わること、イノベーションを恐れない文化のある国だということで様々なインパクトのある企業を生み出してきましたのは事実です。
したがって、主要な投資国であることには変わりはありませんが、今後20年、30年後も今の米国である保証はないです。
インドのあるアジアに注目する必要もありますし、30年後にはアフリカも大きく成長している可能性もあります。そうした可能性を消したくないので、全世界株式に投資をしています。
Q. 世界株式の投資はインデックスファンドだけでしょうか?
インデックスファンドにも投資をしていますが、正直、成長可能性の高い企業にはより多くの投資をしたい方なので、アクティブファンドにも投資をしています。
インデックスファンドがそのコンセプト上、運用管理費用が安いというのは素敵なことだと思います。
たとえていうなら、100円ショップでも非常にコスパの良い商品にも巡り合えますから、安いということ自体は否定しません。
ただ、くしくも、米国株式インデックスのパフォーマンスがインデックスであるのに魅力的なパフォーマンスが出たのは先ほどにも上げたGAFAMのような企業があったからです。
そうした銘柄を積極に組み込んで大きなパフォーマンスを手にしようというのがアクティブファンドです。
投資のプロが必至で調査して、そうした期待のある銘柄へ集中投資をすることで大きなパフォーマンスが出る可能性をインデックスファンドへの投資だけで消したくないですね。
もちろん、すべてのアクティブファンドがうまくいかないことは百も承知ですが、人生そんなもんじゃないですかね。
絶対はずれを引きたくないという方はインデックスファンドにすればいいし、夢を見たいという方はアクティブファンドに挑戦すればいいと思います。どっちがいい、悪い、ではなく、生き方の問題だと思ってます。
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参考記事
- 古田拓也「S&P495で分かる ブーム化する「米国株投資」に隠れた”歪み”」(ITmedia)
マネー編集部
