Q. 米国株式のインデックスファンドが人気です。つみたて投資はそれだけに投資していればよいのでしょうか?
確かに、過去の実績を見れば、米国株式のインデックスのパフォーマンスが好調でした。今後も「バックミラーだけを見て運転をする」というのであれば、米国株式という選択もあります。
特に2012年以降、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)、アマゾン、マイクロソフト)を中心とした米国のテクノロジー企業の株価が好調となりました。
しかし、S&P500の銘柄のうち先に挙げた5銘柄を除く「S&P500-GAFAM」の495銘柄のパフォーマンスを見れば、計測期間を限定してみると日本を代表する株価指数であるTOPIXと変わらないという話もあります。
つまりは、米国株式インデックス投資で満足している人も、結局はそのパフォーマンスの貢献部分においては、特定のIT銘柄で恩恵を受けていたということになります。つまり、インデックスファンドでありながらIT産業への「テーマ投資」をしていたとも言えます。
ちなみに、先ほど見たS&P500のうち、約28%はインフォメーションテクノロジー(IT)セクターとなっています。
今後も、そう例えば20年とか30年先も、そういったテクノロジー企業が米国株式インデックスをけん引すると思えば米国株式インデックスファンドの投資でいいのではないでしょうか。
投資家としてその可能性を信じるかどうかということですね。個人的には10年続いたテクノロジーバブルの気配もするテーマ投資は好きになれませんね。