老後の資金は「早め早めの対策」を
今回は「老後資金」の話題を軸に、年金受給開始世代の60代の貯蓄額について見てきました。
あくまで2000万円の老後資金はモデルケースですが、一つの目標にはなりそうですね。そうはいっても、そう簡単に2000万円も貯金できません。
例えば、20年間で2000万円貯金する場合は、月に約8万3000円貯金が必要です。衣食住その他を考えると、月8万円を欠かさず貯金に回すことは、多くの世帯にとって決して簡単なことではないでしょう。
そこで目を向けていただくとよいのが、「資産運用」でお金に働いてもらう発想です。長期で複利運用できた場合、資産を効率よく育てていくことに繋がります。
例えば、「想定利回り6%・20年間複利運用」ができた場合、毎月4万4000円の積立額で、約2000万円の資産を作ることができます。この場合元本は1056万円。つまり約2倍にお金が増えるのです。
預貯金とは異なり、資産運用には元本保証がありませんが、運用期間をできるだけ長くとることで、複利のチカラでお金を効率よく育てていくことに繋がります。上手に資産運用を進めていくことは、みなさんの老後生活の安心に繋がることでしょう。
参考資料
- MLB公式サイト「It’s SHO-TIME!」
- 公益財団法人生命保険文化センター「『老後』とはいつから?」
- 厚生労働省「令和2年簡易生命表の概況 結果の概要 1主な年齢の平均余命」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
宮内 勇資