2021年も終りが近づき毎年恒例の年末調整の時期となりました。この年末調整ですが保険料控除の手続きが必要であることを知っている人は多いですが、iDeCoも手続きが必要であることはご存知でしょうか?iDeCoは運用が始まるとその後の手続は全て自分で対応しなければいけません。今回はiDeCoの年末調整について大手金融機関の勤務経験がある私がよく相談されるポイントについてお伝えします。

そもそもiDeCoとは?制度の概要

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことを言います。自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する任意加入の私的年金制度になります。企業にお勤めで企業型確定拠出年金(DC)で運用をしている方もいるでしょう。

DCは掛金を企業が拠出するのに対して、iDeCoは個人が拠出する違いがあります。
なお、DCをしている方は勤務先の企業型年金規約にてiDeCoに同時加入できる旨を定めている場合のみiDeCoを始められますのでご注意ください。

iDeCoの加入資格は?

iDeCoの加入資格は20歳以上60歳未満の方となります。掛金、運用益、そして給付を受け取る時に税制上の優遇措置が得られます。

掛金は60歳になるまで拠出し60歳以降に老齢給付金として受け取ることができます。60歳になるまでは原則として資産を引き出すことはできませんので注意しましょう。

選択できる運用商品は定期預金、保険商品、投資信託になります。
商品ラインナップの詳細はiDeCoを始める金融機関ごとに異なります。
したがって金融機関選びも大切なポイントになります。