現在、持続的な(サステイナブル)社会を実現するうえで、企業が自社の事業と国連が提唱する持続的な開発目標であるSDGs(Sustainable Development Goals)を結び付ける動きが盛んです。
また、持続的な社会を実現するうえで、お金の動きも同じ目線にするために、責任投資原則であるPRI(Principle for Responsible Investment)に署名する投資家が増えてきています。機関投資家を中心にESG(Environment, Social, Governance)を意識したESG投資は投資におけるチェックポイントとして注目されています。
しかし、このSDGsとESGは、アルファベットの羅列であったり、カタカナだらけであったり、一般の人や初めて目にした人にとっては、一目見ただけでは理解しにくいというのが実際です。
今回は、LIMO編集部が、就職や転職、投資などを考える人が注目すべき企業において、どのようなSDGsの取り組みを行っているのか、またサステイナビリティに関する重要課題(マテリアリティ)をハイライトします。
それでは早速、伊藤忠商事のSDGsの取り組みについてみていきましょう。
伊藤忠商事のSDGsの取り組み
SDGsの具体的な取り組み事例は以下の通りです。
脱炭素社会を見据えた事業拡大
- Drummond権益の売却等を通じた一般炭権益からの完全撤退
- 水素・アンモニアによる次世代燃料バリューチェーンの構築
- AI蓄電池による分散電源プラットフォームの構築
循環型ビジネスの主導的展開
- 1万社以上の顧客基盤を活かしたプラスティックリサイクル事業の主導的展開
- 優位性のある水・廃棄物処理ビジネスの事業拡大と業態変革
バリューチェーン強靭化による持続的成長
- 業界初の天然ゴムトレーサブルシステムを核とした商流全体の高付加価値化
- ファミマのサプライチェーン最適化や物流効率化による生産性向上・食品ロス削減
続いて、サステイナビリティ上の需要課題(マテリアリティ)です。
マテリアリティに関しては企業がESGのそれぞれのテーマにおいてどのような課題を認識しているかの差が出るので非常に面白いポイントです。
伊藤忠商事のサステイナビリティの重要課題
- 技術革新による商いの進化
- 気候変動への取り組み(脱炭素社会への寄与)
- 働きがいのある職場環境の整備
- 人権の尊重・配慮
- 健康で豊かな生活への貢献
- 安定的な調達・供給
- 確固たるガバナンス体制の堅持
まとめにかえて
企業にとっては、企業として持続可能な社会を実現するためにどのようなSDGsのゴールを実現したいのか、また投資家向けにどのような重要課題を設定しているのかの組み合わが非常に難しい作業です。
また、企業はこの組み合わせを、これから就職、転職を希望する人、投資家を含むステークホルダーに対していかにわかりやすく伝えるかというのが大事です。
SDGsとESGのマテリアリティの関係性がどうなっているのかを確認するのは意味がある作業となると思います。
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参考資料
- 伊藤忠商事「統合報告書」
