11月の第4木曜日の翌日は「ブラックフライデー」(2021年は11月26日)。
小売各社よって「ブラックフライデー」セールが展開されていますね。例年であれば年末商戦の序盤に当たる時期。「リベンジ消費」がブームとなる今年、みなさんは何か素敵なお買い物をされましたか?
とはいえ、年末年始はお財布事情を気にする人が増える時期でもあります。既にリタイヤ組であれば、限られた年金収入の中でやりくりしていくわけです。家計管理に気を使う部分も増えるでしょう。
また、公的年金「だけ」を頼りにする老後に、心細さを覚える方は決して少数派ではないでしょう。
自営業とサラリーマンでは、年金制度が異なります。働く人の中でも、サラリーマンの比率は約9割(※)。そこで今回はサラリーマン、その中でも民間企業の会社員が受給する厚生年金の年金額がどのくらいかをながめていきます。
※総務省統計局「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果の要約」
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厚生年金の受給額「男女平均」ひとり14.4万円
まずは会社員が受け取る、厚生年金保険(第1号)の平均受給額を見ていきましょう。「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」で確認していきます。
厚生年金保険(第1号)平均年金月額
※国民年金(基礎年金)月額を含む。
平均月額(男女計):14万4268円
- 男子平均:16万4770円・女子平均:10万3159円
ちなみに国民年金(基礎年金)の平均月額は5万円台。厚生年金の受取金額が手厚いことがよく分かりますね。とはいえ、平均月額を男女別に見ると6万円ほどの差があります。
国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には単独世帯が全体の4割を占めるまでに増える予測が。女性の「おひとりさま」の方は、特に注意が必要かもしれません。
ただ、これはあくまで平均受給額。受給額ゾーンごとの受給者数を見ながら、年金受給の実態に迫ります。