Q. イデコの落とし穴とは何でしょうか?
原則として60歳まで引き出しができないことでしょう。
資産運用の鉄則は「流動性のないものに投資をするな」です。換金性が低いものは、投資の世界では昔から嫌煙されてきました。金やダイヤモンドが資産として認められてきたのは歴史的にこうした背景があるからです。
よく、投資や金融に関して理解水準が低いファイナンシャルプランナーなどが「イデコの引き出せないことが運用にはもっともよい」というようなことを言っていますが、それはあくまでも結果論で、運用がうまくいっていないのを最後まで換金できず、塩漬けにせざるを得ない状況は最悪です。
これは個人的な意見ですが、流動性を考慮するなら、つみたてNISAを検討して、投資余力があればイデコを検討するでもよいのではないでしょうか。もちろん、イデコの節税メリットの多さは理解していますが、そもそも所得の高い人ではないと節税効果も薄いですからね。
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LIMO編集部
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LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。