もともと「パクリ」といえば日本が本家!?

あくまで個人的な嗜好ですが、泥試合は決してキライではなく、さらに火に油を注ぐような記事をノンフィクションライターの窪田順生氏が書いています。

それは、“我々日本人にも「模倣民族」の過去という暗黒史がある"ということです。氏によれば、つい数十年前まで、日本のあらゆる産業・業界でパクリが横行していたとのこと。

記事から引用します。

「自動車も家電も海外メーカーのものを忠実に模倣した。年配の方ならばご記憶にあると思うが、松下電器も “マネシタ電器"なんて馬鹿にされた。今、我々は中国や韓国の偽ブランド品やパクリ商品を見て、“いやあ、民度が低いですなあ"とあきれているが、当時はそれと全く同じように、欧米からあきれられていたのだ」。

小気味よいまでの切れ味の文章ですが、たしかに一面の真実ですよね。

さきほどの、韓国の大学教授の“劣等感の裏返し"というコメントも、超裏読みすれば「オマエらさぁ、もうロクにパクリもできないじゃん」とも読めます。微妙な日韓関係ですから、これ以上書きませんが。

これに対する現在の日本人の標準的な反論は、「当時はパクリもやったかもしれないが、今や日本は世界の誰も真似できない、独自の技術、独自の文化を生み出している」だと思います。

これが果たして正しいのか、素晴らしいことなのかを、次から検証してみます。