住宅資金・教育資金・老後資金は「人生の三大資金」などと呼ばれます。

働き盛りの現役世代の場合、住宅・教育にまつわるお金の準備の優先順位が高くなるケースがほとんどでしょう。ライフステージによって、世帯のお財布事情は大きく動きますね。

今回は「働く世帯」のお財布事情を、世代別に比較していきます。20代から50代までの勤労世帯の「貯蓄と負債」を整理していきます。

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働く世帯の「お金事情」

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯のうち勤労者世帯の貯蓄現在高は1378万円、負債現在高は851万円です。

貯蓄平均額は1000万円のラインを超えていますね。貯蓄から負債を差し引いた純貯蓄額は527万円です。

また、勤労世帯の世帯主の平均年齢は49.7歳。つまり、住宅ローンや子育て費用が家計を圧迫しているケースが多く含まれていることが推測されます。

次では、この貯蓄と負債のようすを、20代から50代の各世代別に見ていきます。