「医療・福祉」分野の給与段階別・給与所得者の構成比は?
女性は男性に比べて、給与が少ない傾向にあります。国税庁が2021年9月29日に公表した「令和2年分(2020年)分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者数5245万人の平均給与は433万円。
男女別の平均給与でみると、男性532万円、女性293万円。男性と女性では平均給与に293万円もの差があります。
先程の財務省の資料によると、「保育士・介護職員・看護師」のボーナスも含めた月収換算の賃金は以下の通り。
職種別平均賃⾦(役職者除く)(⽉収換算)
全産業:35.2万円
- 全産業(女性):31.8万円
- 保育士(女性):30.2万円
- 介護分野の職員:29.3万円
- 看護師:39.4万円
看護師は他と比べて高いですが、同調査による医師の100.8万円に比べると約4割にとどまります。
実感としては、これよりも少ないと感じるという声もあがっています。国税庁の調査より、さらにくわしく「医療・福祉」分野の給与段階別の構成割合を見てみましょう。
【医療・福祉】給与階級別の構成割合(平均給与)
- 100万円以下:6.2%
- 100万円超 200万円以下:14.9 %
- 200万円超 300万円以下:18.1%
- 300万円超 400万円以下:23.9%
- 400万円超 500万円以下:17.5%
- 500万円超 600万円以下:9.1%
- 600万円超 700万円以下:3.7%
- 700万円超 800万円以下:2.1%
- 800万円超:4.5%
最も多いのは「300万円超 400万円以下」で23.9%。次いで「200万円超 300万円以下」「400万円超 500万円以下」という結果になりました。
ただ、200万円以下をあわせると約2割を占めます。その理由の一つとして、非正規職員・従業員が多いという影響も考えられるでしょう。